苦しかったときのこと(1)

この話は、暗くなるとわかっているのだけれど……。

あのときの思いが、今の出発点になっているので、

最初に、書き記しておきたいと思う。

自分の、気持ちの原点として。

まとめてアップしておきます。

まずは鬱病と診断され、休職を勧められた頃の話から。

私にとって、最初の鬱病の自覚は「出社できない」ことだった。

朝ご飯を食べて、着替え、化粧をして。

畳の部屋なので、ぺたりと座りながら準備するのだけれど、

準備を全部整えたあと、さて、と思って、立ち上がれなかった。

足がなんだかふにゃっとして、ひざに力が入らない。

あれれ、と思っても、動けなかった。

そのうち、正座のように座ってしまい、

そのままぼーっとして、気づけば、電車を乗る時間を過ぎている。

そうやって、遅刻と休みを繰り返すようになった。

実は、無理しているという身体のサインは、もっと前から現れていた。

締め切りを抱えての、徹夜と終電帰りの日々。

終電で帰宅したときには、近所のファミレスで遅すぎる夕食を食べ、

自宅まで歩いた。

だいたい、その帰り道の途中で、自分が発熱していることに気づいた。

「あ、また微熱だ。寝てないもんなあ」

これを何ヵ月間も、何度も繰り返していたのだ。

今から考えたら異常な話なのだけれど、そのときは、

担当していた業務内容やクライアントの環境、諸々が過渡期だったので、

私の中では全部「仕方がないこと」だった。

すべての無理を、そのひと言で自分に納得させていた。

そんなふうにして、まともに出社できない日々が続き、ついに休職。

死にたくなるほどの苦しさは、ここから始まった。

~長くなるので、つづく~

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