もう一度 否定について

自分を否定しやすくなっている その頭を

酷使することで 得られるものは 何もない

鬱という病のなかでは 否定は確かに続きやすい

でも それを続けたら 失っていくだけだ

自分への 残っていた信頼の欠けらも 環境も 人間関係も

自死という選択肢は 魅力的に思えても

そこへたどり着くために あなたはこの先 さらに何かを失い続け

自分を傷つけ 落としめ 苦しませなければならないだろう

本当に 自分の生活を 取り戻したいなら

今の弱い自分を まるごと受け止め 休み ゆるめていくしかない

そこでいったん 立ち止まり

自分がどれほど 自分を痛め 傷つけ 苦しめてきたかを

自覚することが 必要なのだ

何をきっかけに 自分は 自分を嫌っているのかを

どこをどんなふうに 否定しているのかを

それは いつから始まったのかを

そして何より なぜあなたは そのとき自分をそう捉えたのかを

まずはただ 知っていくのだ

それは誰の教え? どんな教訓? どんな価値観?

それらを見つけていくと

自分が ある出来事を どう捉えたか

鬱になるきっかけは なんだったのか

そういう「今まで放置していた 心のごりごりした固まり」を ほどいていくことができる

それがほどければ 文字通り 新しい考え方 新しいやり方が 「勝手に」湧いてくる

あなたのなかに あったのに あなたには見えていなかった「こうすればいい」が 見えてくるのだ

だから ごりごりの固まりのまま 自分を評価し続け 否定するのは もうやめよう

カウンセリングなどのサポートを受けたり 自分で文字にして 書いてみたりしながら

自分の固まりの「中身」を あらわにしていこう

もちろん 鬱という病気の「波」や「症状」を 丁寧に乗りこなしながら ね

あなたのなかの 固い大地の下には 学びを得た新しい「生き方の種」が埋まっている

それを耕し 水をやり 芽生えさせ 成長させられるのは あなただけ

他の 誰にも なし得ない あなただけの種 あなただけの 貴重なものなのである

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