外側からの愛で 自分の穴を埋めようとする人は
自分で自分を否定したまま
誰かに認めてほしいと願っている
自分のことを わかってほしいと
ステキな ちゃんとした人間だと
思ってほしいと願っている
なぜ 自分を否定したままなのか
なぜそんなふうに 自分を自分でいじめ続けるのか
その点については 放置したままでね
しかし相手には 相手の意思がある
あなたの思う通りにはしてくれない
だから 相手に振り回される
あなたは願う
少しでも自分を見てくれたのなら
もっとちゃんと見てほしいと
もっと自分を愛してほしいと
しかし 一方的なそれは 一方的であるがゆえに
ときに相手に 押し付けとさえ受け取られてしまう
そのとき何が起こっているかというと
絶対に 埋められないと信じこんでいる自分自身の穴を
自分の外側のもので 必死に埋めようとしているわけだ
ねえ その前提が もう違うよ
人は 自分のことを 好きになっていい
ダメでも 弱くても 好きでいていいのだから
自分のことを 一番大切にしてあげられるのは
まず何よりも 自分自身なんだよ?
そんなことできるはずがないと 思い込んだのはいつ?
理想通りに進めないとダメだなんて
決めつけたのはいつ?
思い通りのよい人生を
他の人はちゃんと送っていると
勘違いしたのは 何がきっかけだったのだろう?
理想を追い求めるあまり
常に“今の”自分を否定し続ける人は
この先も決して 思い通りの人生を歩めないし
理想にだって到達しないよ?
だって 通過点を歩んでいる最中の
練習している自分を
馬鹿にしているだけなんだもの
一足飛びに上達するのが普通だと
世の中の他の人はその「普通」だと
思い込んで もうしっかり
決めつけてしまっているのだから
そんなやり方で 思い通りの人生に
到達はできないし
そもそも思い描いた通りの人生を
歩んでいる人なんて 皆無といっていい
そんな予定調和のとれた
美しい素晴らしい理想的な人生なんて
誰も歩んでなどいないのだ
日々 状況は変わり
悲しいことも 辛いことも
楽しいことも うれしいことも
交互にやってくる
その中で人は常に少しずつ学び
感じ方を変え 意識を変え 歩んでいく
そこにやっと 進歩が生まれるのだ
まだ理想的なものを
何も持っていないのは
それが今 通過点だからに過ぎない
だから決して 自分を否定する必要はないし
通過点の自分を 否定してはならないとさえ言える
否定すればするほど あなたは理想と今との距離感だけを味わい
そこから 進めなくなることだろう
人生とは 歩み続けていくこと
つまり どこか 何かの点では
必ず通過し続けているということだ
だから 理想的な状況に
達してないからといって
あなたが ダメなわけではないのだ
一生 可能性を抱え続けていく
唯一無二の存在であるあなたは
生まれてこの方 ずっとそうであったし
これから先も そういう存在なのだ
あなたは 今の自分をまず
そのまま 今すぐ 許してあげていいんだよ?
通過点で当たり前だし それでいいんだよ?
あなたには 何も欠けていないの
あなたは自分の中に すでに
たくさんのたくさんの 可能性の種を持っている
自分自身への否定をやめることで やっと
その種の存在に少しずつ 気づけるのだ
だからこそ 否定という枠を
まず取り払わないといけない
必要ならば記憶をさかのぼって
自分を否定し始めた その記憶自体を
もう許して 手放してあげるのだ
過去における あなたの最大の過ちは
起こった出来事のひどさや
出来なかった成果云々ではない
それは何らかのきっかけで
自分を否定し始めたという事実
その点にあるのだから
失敗は成功の学びに変えられるから
それもまた 単なるひとつの学びでしかなかった
本当に ただそれだけなのだ
あなたはまず 外側からの愛より先に
内側からの愛と信頼を 取り戻さなくてはいけない
それはあなたの内側で
巧妙な言い訳や理由をたくさんくっつけて
すでに隠されてしまっているけれど
あなたにもう一度 気づいてもらうことを
ずっと待ち望んでいるのだ