受容を決めるのは、自分自身である ~後編~

問題点というものは、今の全体状況をまず把握してみて、そこで初めて、

何がいけなかったのか、どう改善すればいいかを、求めることができる。

今の現状を、痛いから「なかったことに」あるいは「見ない振りを」してみたところで、

あなたの心の奥のほうでは、本当は「ある」と気づいているがゆえに、その問題点は消えない。

姿が見えないものに立ち向かい、それを消そうとしていくのは、かなり難しい。

当たるかどうかわからない方法を、試行錯誤で片っ端から試すか、

あるいは見ないまま、自分自身で、自分の心の表面上をごまかしてみるしか、きっとないだろう。

そしてあるときふと、気づくのだ。まだ同じ場所で、同じ苦しみのままであると。

認めるのは怖い。怖いけれども、「すでにある今」を受け容れ、「そこからどうするか」を考えることは、

同じ試行錯誤でも、自分の気持ちがまったく違ってくるのだ。問題点がみえているからこそ、落ち着ける。

そして、受容を実践していくと何が起こるか。

このことを、身を持って示してくださっている方に、私は2人、ご縁をいただけた。

日本ブログ村ランキングの「がんブログ」部門で、1位と2位を現在、保っていらっしゃる、

mikaさんと、キシリトールさんである。

どちらも、ご自身の病気をまず最初に「受け容れ」、「ではそこから次にどうするか」を見つめ、捉えようとされている。

年齢も性別も環境も違うお二人なのに、その姿勢は同じだと、私には思えるのだ。

そういう視点でおられるからこそ、読者の方もどんどん増えていかれたのだろうと、私は感じている。

だって、苦しくないはずはないのだ。ご自身が死に至るかもしれない病にかかられたことを、

嘆かなかったわけはないと思う。

治療することも、しないことも、どちらも経過では、おつらい部分がたくさんおありだろう。

でも「ブログで吐き出して、吐き出しても病は消えないから、結果的にその行為がさらに自分を苦しめ、

のたうち回る」という選択は、お二方ともなさっていない。

たぶん「受け容れたあとの、次」を見つめる気持ち、その姿勢を、ご自身でも保ち続けるため、

そうやってご自身のためにも、ブログというツールを使っていらっしゃるのだと思う。

思い出としての苦しみや悲しみを風化させていく過程において、

痛みを言葉で吐露することがとても重要な時期もある(しかも何回も

それが必要な方もおられる)ので、今、その段階にいる方に

「もうこれ以上は吐き出すな、とっとと次へ行け」と言っているわけでは決してない。

その先に、「受容できる」日もやがて来る。自分が望みさえすれば。

それを、覚えておいていただきたいのである。

「自分の状態を、ありのまま受容すること」がいかに、

自分を苦しみから少しでも遠ざけ、のたうち回らずにすみ、

次を見つめていく視点に役立ち、

しかもそれを読んだ他者から「自然に学びとして受け止められる」ものであるか、

その姿を、下記のリンクからご覧いただければ……と願う。

◎mikaさんのブログ

癌と闘わずに。。。

◎キシリトールさんのブログ

★25歳からのがん克服記★ ~~なぬ?全身がんやて!?~~ It’s a Wonderful Life☆

mikaさん、キシリトールさん、このようなご紹介の仕方とブログリンクを今回ご了承くださり、

また、私にも学びを与えてくださって、本当にありがとうございました。

最後になりましたが、心よりお礼申し上げます。

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