珍しく(?)こちらで、本の紹介を。
ふだん、私がここでブログ内容について
ときどき話をさせてもらっている心屋センセの、
『心屋仁之助の 「ありのままの自分」に○をつけよう』
心屋センセは「嫌われてもいいからピシッと言う」ことを
実践されている人で、ブログでも「書籍はここと同じことを書いてる」と
おっしゃっているのですが、書籍の形になっていると
「要点をまとめて、一気に話しかけてもらえる感じ」という
メリットがあるので、気に入ったタイトルの本は買うことにしました。
で、この文庫本は、冒頭でいきなり
「ありのままの自分を認める」
=「すべてうまくいく」ことではない
と明記されています。
そりゃ当たり前、もしそうだったら、もっと昔からみんなそうしてる。
うまくいかないから試行錯誤して「努力」してるんじゃないか!
(あるいはアキラメきってるんじゃないか!)と
怒る人が多いのもよくわかります(笑)
でも「ありのままの自分を認めた」ほうが、
「早くよい状況へつながる」ことは、多々、多々!! あるわけです。
なぜか?
何より、いちばんに「自分の気持ちがラクになるから」。
それによって自分がラクに「動ける」ようになるから。
「そのとき、そのときの気持ち」を、
それぞれ大事にする、のが先、なわけです。
けっして「上手にできること」や「立派な心がけ」だけが
素晴らしいわけではなく。
もっと言ってしまえば、
「素晴らしい目標の達成」だけがすべてなのではなく。
そこに至る「過程」そのものを味わえないと、
目標を達成したら、そこで終わっちゃう。
その「次」はまた、「目標」を見つけなくては「いけなく」なってしまう。
頭でっかちに「こうあらねば」
(そして自分にはできないと落ち込む、あきらめる)人は、
過程をみていない、というか、そこを結構、無視する。
こうなりたい、という「結果」だけを夢想し、
そこにだけ、価値を置こうとする。
ゆえに達成できてないとまたすぐ「今日もダメ」と落ち込む。
上に書いたことは極端な言い方、なのだけれど、
そういう「傾向」にある人なら、理解していただけると思う。
私がその傾向にあった人だから(今もまだ少しそれが残ってるから)、
このように表現してみました。
で、もう一度言います。
「ありのままの自分を認める=すべてうまくいく」ではない。
それでも、なんとか、やっぱり、
できるだけ早く「うまくいかせたい」なら、
まず先に「今の自分を、今の自分でも、ヨシとしてあげる」ほうが
はい、結局は、それがいちばん早いのですゼ、ということです。
しかも毎日が、苦しくなくなる。ラクになる。
この本で一度、それについて「詳しくまとめた話」を読んで、
そのための言葉を「たたみかけられて」みてください。
自分の「頭ばっかりで考えてしまう、『頭でっかち夢想』」を、
外せていけるように。
そのほうが、その「夢想」(つまり最初はただの願望)を
ちゃんと現実化できる「目標」に変えやすくて、
目標にしてからも、すぐできなくても、苦しくなくなっていって、
そうするとなんだかんだ「継続」できるので、
達成もしやすくなりますよ、と。
さらには、他者や周囲の環境、状況にも、自分が
感謝しやすくなって、感謝しやすくなるということは
周囲に対して優しくなれるってことで、
自分が周囲に優しくなれるってことは、結局、
周囲からも「優しさ」を返してもらいやすくなります。
循環、だからね、そういうのって。
文庫なのに最後に「カード」のおまけもついていて、
いやあ、印刷技術が上がるってすごいな、と。
こういうのももう、安価にできるようになってきているわけだ。
でもこれもすべては、その夢を「思う」ことから、始まるのであって。
書籍そのものに、挟み込みではない「おまけ」をつけるという「発想」、
それを「目標」にしていく努力(実際の行動・つまり練習)、
それがやがて可能になる……実際に法律も変わって、技術も向上して、
そういう「環境」さえ、変わっていく。
はい、だから「夢想」そのものは、別に悪いことではないのです。
でも一気にいろいろ全部、するすると「すべてうまくいく」わけはなく。
そのときに「自分をありのまま」でOKにしておいてあげることが、
「めげなく」「折れなく」なりにくくなるコツ、に変わる(!)。
「頭でっかち」のままで、すぐめげて落ち込むよりは、いいと思いませんか?
うまくできないから、とおびえたまま、何もしないよりは、
うれしくなれる機会が、増えると思いませんか?
てなことで、はい、メインブログで初めての、
意図的マワシモノ気分(笑)で、ご紹介しておきます。
『がんばっても報われない本当の理由』の本も
わかりやすかったけど、こっちはさらによかった(笑)
がんばってる人、だけでなくて、
「自分はがんばれていない」って、
つい卑屈になってしまっている人にも
何か届くものがあるかと。
文庫だし、いかがでしょう。
心屋仁之助 著
三笠書房(王様文庫) 刊
¥648
ちなみに巻末のカード袋の開け方は、ご本人がブログで伝授されてます。
うん、赤線を入れておけばよかったですね、テープのほうに(^_^;)
■新刊の袋とじの「ひらき」かた
http://ameblo.jp/kokoro-ya/entry-11851972495.html