うまくいかないことの原因を

何か、自分にとって、よくないことが起こったとする。

で、それはきっと「○○のせいであるに違いない」と、

自分で推測するとする。

この○○、に当てはまるのは

自分の外側の要因、と、内側の要因、

また他者との関係性なら、相手側の要因もあると思う。

で、まず、相手側の要因って、そもそもは相手側の問題。

これまでにも何度か言っているけれど、

それを「あなたがなんとかしてあげる必要があるかどうか」は

けっこう、微妙だったりする。

なので自分が、経験などから予測ができる範囲において、

「それって私だったら、こうなると感じるよ」くらいの

注意喚起、にとどめるよう、私自身は意識しているつもり。

それがたとえ、身内に対してであってもね。

だって私が伝えたタイミングで相手に届くかどうか、

つまり相手が受け取るかどうかは、そのときの相手の判断なのだ。

イヤなら受け取らない。そこは「強要」しても無理だし。

しかも、もっと言えば、

私がその人から感じ、伝えたくなったことって

「それが絶対によいこと」「正しいこと」であるかどうか、

わからない。

そうじゃなくてもいいかもしれない。

私には「合わない感覚」だけど、需要と供給、みたいなもので

他の人だったら「合う」、さらには「ラッキー」みたいに

受け止めるかもしれない。

たとえば、おいおい、サボるの好きすぎでしょ、と私が感じちゃう人(^_^;)

それが私には「ちょっとなぁ……」と思える範疇であっても、

他の人は、気にならなかったり、

「そうそう、それくらい気楽に」と、同意したりするかもしれない。

どんなに忙しいときでも、そういう感覚って、

人によって違うのですよ、実際……。

なので「どうしてもそれでは困る」(明らかに間に合わないとか)

というときだけ、相手に対して

「私は困っている」旨を、伝えるようにする。

そんな感じ。

あなたが悪い、というような相手への非難、指摘は、

こういう場合はけっこう、避ける。

または、誰かが、ほかの誰かに対して怒っているときなら、

「相手はこう受け取ったんじゃない?」的な感じで、

なおさら距離を置くように心がける。

せいぜい「私はたまたま、あなたの意見に近いけれど」って感じで、

極力、断定することは避けたい。

だって私が直接、関わっているわけではないから

実際、何が「どの程度」、どうなのか、わからないんだもの。

こういうふうにすると、まあ、たまに「ずるい」とか「冷たい」って

感じのことを、言われちゃうこともあるんだけどね……。

でも別に「こと無かれ主義」ってわけではない。

わからないものはわからない、だから、そう答えるだけ。

逆に、ご本人が困っていて「それは……ヤバイ匂いがする」と感じたときは、

「私だったらだけど」と前置きしたうえで、はっきり言うこともある。

要するに、「相手に調子を合わさない」「断定的な非難は避けて、

自分なら、自分の場合は、という意識をできるだけ持つ」って

感じでしょうか。これでずいぶん、いろいろラクになりました。

あ、蛇足で言っておくと「他者の命を奪う行為」についてだけは

いっぱい断定表現するよ。そんな犯罪を気軽に犯した人がいたら

無期限で『独房』へ入れて欲しい。たとえ本気の反省をしても

当分、人と関わるな、亡くなった相手は二度と人と関われないのだから

そのことを自分もしっかり噛みしめろ、と思う(個人同士における

濃い、一方的暴力を受けてきたような関係性のなかで、

いつ殴もってくる相手から、ついに自分が殺されそうになって、

護身としての反撃でたまたま殺してしまった場合を除く)。

あと、ハナから殺し合いを求めてそうした現場に行くのも

意義や手法が理解不能。結局、オマエ何様じゃ、と、どうしても思える。

ましてやそれを外野から「おお、やれ、やれ~!」と無責任にけしかけ

自分は高みの見物を決め込もうとする人は、完全にただの卑怯者だよね。

じゃあオマエがその当事者になってみろ、と思う。

だって基本、「人間同士としてありえない」話だから。

さて、次に「自分のこと」の場合にいきます。

自分に原因がある、と思えたとき……。

たとえば私は「よいほうへ自分を評価してもらうのが大好き」だ。

これがまだ、普通程度ならいいんだけれど、「こだわりすぎ」だった。

で、鬱になるまで本当に気づけなかったのだけれど、

そもそも私、親に認めてもらおうとする部分が強くて、

それは、もっと奥をたどれば「そうでないと自分の存在価値がなくなる」

ってところに、根っこがありました、と。

で、これを心屋仁之助さん流に言うと

「自分自身の大前提が『そもそも自分には価値がない』って思ってた」

ってことで、武田双雲さんふうに言えば

「自分がすでに持ってると気づけばいいだけなのに、ないと思って探してる」

ってことになる。

しかも、ですよ。

「自分が望んだ通りに、親がわかりやすく見せて(返して)

くれてなかった」からと言って、

親にはそういうもの(感覚……、愛情とかね)が「ないのだ」とも限らない。

そういう例も、いろいろな学びのなかでたくさん知った。

うちの親だって、自分の親(つまり私の祖父母)から伝えられた

ある一定基準の価値観を持っており、

そのなかで「自分が苦しかったこと」は、

私に対して押し付けるのをやめよう、と思ってくれたり、

「そうだ、当たり前だ」と思ったことは、私にも伝えようとしてくれたり。

で、それをまた、たまたま、私が受け取るときに

「苦しく」感じたり「おびえたり」もしたわけです。

もちろん親も人間だから、

そういうことの伝え方(つまりしつけ)として、

自分の気分次第でときに「強く押し付ける、あるいは脅す、

否定するようなやり方」も使っていたときはあったのだろうし。

いつもいつも、いい感じではなかったのだろう。

それで、私にとっては

「こうならないと、こうなってしまう」的なおびえとともに、

脅しの部分が、しっかり根付いてしまいましたわ、って話なんだと。

とくに最近、歳をとってきた母親の「ある種の子ども還り」的な

ものの言いっぷりを見ていると(怒ってるときとかね)、

ああ、こういうふうに脅されてたんだな(笑)、と感じたりもする。

親だって完全無欠じゃない。親は支配者でもない。

なのに、私が勝手に、絶対的にそうだと思い込んでた。

そして逆に私も、親に対して完全無欠さ、を願ってきたのかも。

私もまた「親という立場の人に対し、期待をかけ過ぎてた、

つまり、親なんだからこうでしょう、という希望を、

ある一部分で求めすぎてたわ」って。

そう感じ始めてから、自分で思い込んできた「自分の欠点」を、

少し遠くから眺められるようになって。

そうしたら「これは私の過激な思い込みだった!」とか

感じられる部分もいっぱい、見つかって。

なんとなく「○○は○○であらねばならない」

「○○しないように気をつけないと」

などと思ってきた部分で、その考えの根っこを見つけてみたら

実は「そうしないと自分はダメである」または「嫌われる」と思い込み、

自分を『もともと、それができない人』と

思いっきり否定して決め付けてた……なんてことに、

たくさん、思い当たったのだ。

「気をつける」ことと「自分を否定する」ことは、

まったく、意味が違う。

そりゃあ、鬱になるほど「評価ほしくてやり込み」しまくるわ、私。

だってそうでないと「怖かった」んだもの、と。

これが腑に落ちたことで、自分の「深いところ」に安心感が来た。

「今後はもう、同じパターンでは鬱にならないで済むな」という

自信もできた。

別に、そういうふうに「掘り下げて気づく」ことだけが

自分をラクにしたわけではないのだろうけれど、

この深い気づきは、「しっかりした安堵感」につながったことは確か。

そして実際、どんどん、ラクになっている。

「それがすべて、それだけが正しい」じゃないんだ、と気づけたから

「じゃあ、ほかの人はどうやってるんだろう」とか

「ほかにはどんな価値観があるんだろう」って

探せるようになったし、別の価値観を持つ他者を「よく見て」

新たにいろいろ、気づけるようにもなってきたと思う。

で、さらに、私自身は、それを受け容れるかどうか、

受け容れるなら「どの程度までヨシとするか」を、

自分で決めていいのだ、と思えている。

ね、ちょっと、ラクそうに感じるでしょう、これ。

だからね。

何か、あるいは誰かとうまくいかない原因を

「表面的」な部分に探し求めて(最初はまず、そうするよね)、

そこだけを解決してみようとして、

なんだかなかなか、うまくいかない……なら。

勇気を出して、少しずつでいいから、

自分が怖がってきたものの「根っこ」を、

冷静に、客観的に、掘り下げて見つめるやり方もあるんだよ。

その気づきは、自分自身で「肩の力を抜く」ことにつながり、

自分の生き方をラクにしてくれる。

私はまさに身をもってこれを実感できたので、あらためてお伝えします。

あ、もちろん、それがすべてではなく、ひとつの方法、ってことです。

そして「肩の力抜き」については、

私はまだこれからも、練習を重ねていくことでしょう。

でも本当に、私はもう

「自己否定で自分から死なないで済む」

人になりました。

なぜならほかの問題でも、こうした気づき方なら、応用できるから。

最後にはっきりしたオチでしたね、すみません(;^_^A

でも私は、本気でそう思えています。

 

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