出来ない奴と言われたくない』の罠

ここ数日、ときどきツラツラ感じて、考えてみた話。

なぜお姉さんが苦しくなっちゃっているか、を

「認められたい」の方向性の部分で、私なりに丁寧に、解釈してみようと思う。

 

自分もまた、お姉さんと毛色、やり方は違うけれど、

「認められたい」という気持ちがあるから、それゆえに、私が感じることね。

 

本当にそうなのかどうかは、お姉さんに聞いてみないとわからないけれど、

聞いたところで今は答えてくれないだろうし、

お姉さん自身が、たぶん見えてないだろう、と思えることでもあるので……。

 

あくまでも、一つの捉え方と、ある変え方案の例として、読んでみてください。

私もそこを意識しながら、文章を綴ることにする。

 

まず、会社の、現在の体制的な問題点の、ざっくりした説明から。

私が見ていて、体制や役割分担や情報整理の混乱が起こっているのに、

それがそのまま、意外にも各部署で放置されているのは、

「まあ、人には向き不向きがあるから、仕方ないよね」という、

会社としてのユルさが、まず根底にあるのだと感じられる。

 

それは、一見、よろしくないように見えて、

実は懐が深い会社でもあると思えるのだ。

出来の悪い社員さんの至らない部分を、みんなでカバーしようね、って感じの

温かい気風は、確かに各部署にあるから。

 

だがしかし、そうしたカバー、フォロー。

それらにも、いくらなんでも、限界はある。

ぶっちゃけ、仕事上で明らかな手抜きをして、営業中に

スポーツジムへ行ってる気配のある(笑)おじちゃん社員(50代半ば)まで

放置しているのは、やはりマズイかなと思えるわけです。

 

ゆえに、フォローしてあげるのは別にいいけど、それならそれで、

ここまではちゃんと情報を整理して、

こちらにわかるように出しておいてね、というところを、押さえる必要はある。

 

私が改善と言っているのは、そういう「フォローするならするからさ、

その上で、せめてもの最低限ルール化づくりしようよ」の部分なのです。

 

ゆったりした企業風土をぶっ壊してまで、

全員、仕事出来る人になれ、とか言うわけではない。

ま、本当はそのほうが、いろいろな売上や

営業的な新規開拓チャンスも増えるんだけど

(ということが、補佐をやってる人間にさえ見えるユルさなのよ!)、

これらのルール化をあまりにもレベルアップすると、

もともと「ウッカリさん」な、おじちゃん社員や、

専門知識が足りない若手社員は、辛くていられなくなりそうなのも、事実。

 

で、まあ、それでも「最低限のルール改善」をすることにより、

業務の流れは格段に良くなるし、こちらも隣の部署の仕事を、

分担変えしやすくなるな、と感じるわけです。

 

しかも、分担変えするならするで、

これもまた、ちゃんとメリットはあるの。

そのメリットについて、私は上司数人に質問やヒアリングをして、

なるほどー、それも一つのやり方だ! と思えた。

実際にそれをやるとしたら、逆に今度はうちの部署の社員さん達も、

ある種のレベルアップを多少はしなくちゃいけないんだけどね(^^;)

 

とまあ、とかくその風土にも仕事のやり方にも、

裁量に任されすぎで流動的な部分がありますよと。

その中で、私やお姉さんが補佐、補助、突発対応するわけだから、

改善していけることは小さな部分でもいろいろあるなあ、って話なの。

 

と、こ、ろ、が。

お姉さんはたぶん『出来る人と思われたい』がゆえに、

ある業務の、「この部分が悪い」と指摘することは、本当にたぶんだけどね、

「私がそれを上手に、または完璧には『こなせない』と宣言するのと同じである」

と思っておられる気配があるのだ。

彼女の言動から、その匂いが漂ってくる。

 

それゆえに、表情は嫌そうなものを感じさせるのに

「だいじょうぶです」とすぐ言って、

あっさり引き受けられるように思えるのですよ。

 

本当にだいじょうぶな場合って、その人の表情や仕草に、多少でも

その思いは表れるよね。

わかるかな、受け止めるゆとり……というか、間、垣間見える心構え的なもの。

そこがね、お姉さんにはないの。どちらかというと一瞬、テンパるような感じ。

 

これは無駄話ができなくなる前からの話で、

それゆえ、私も内心で「本当にだいじょうぶかな?」とは感じていた。

 

こちらも、今のタイミングでいい? などと、

書類渡し等でお伺いを立てられる、時間的な余裕があるときでさえ、

なんだか平板な表情で「だいじょうぶ」と。

あの、それ、見た目に「焦りそうだけど無理とは言いたくない」ってことを、

やっぱ表してるんじゃないかい? って思えるの。

 

そしてお姉さんが「だいじょうぶ」と引き受けている、まさにその横で

お姉さんの下に付いてる女の子が、明らかに「わーっ」って感じの表情、

しているときもあったりして……(^^;)

 

どうかしら、伝わるかな。お姉さんの「無理している感」が、なんとなく。

だからこそ、うちの部署の前任者が無理やり振られてた仕事を

私が戻したら、お姉さん、怒ったのだと思える。

 

焦っていたゆえにお姉さんが無くしたのであろう書類も、

あとから見つかっていたかどうかわからないけれど、

もし見つけていたら返せなくてシュレッダーにかけるしかないだろうし、

それで私に対して後ろめたくなって、ぎこちないのかも。

 

あるいは結局、お姉さんが見つけていないなら、

無くした事実自体をお姉さんは自分で認められないから、

「渡さなかったかもしれないのに

(なんせ本人はテンパってて、覚えてないからね)、

こっちの責任だと確実に決めつけている!」と、

怒っておられるように感じられる。

 

なので私も、その点では今後、もしお姉さんが同じミスをしたら

それを本人に認めてもらえるよう「ある種類の重要書類作成・渡しにおける

チェック表への、受け取りサイン欄」を設けることにした。ビシッとね。

会社的には、無くされたらマズイ類の書類だったし。

 

それがまたね、私も、手っ取り早くボールペンで線を引いて、

表に欄を付け加えたのさ。

チェック表自体はたくさんコピーがあったから(前任者、予備コピー好きでした)。

つまり見た目に、いかにも急いでビシッとしてみた感じの(笑)欄になったので、

事情を知ってるウチの部長には「お、早速、対策立てたね」と軽く笑われたけど、

いやあのね、部長、だから無くしたら本当は、

会社としてはヤバイ方面の書類ですってば(笑) ユルイな~(*´▽`*)

 

と、余談つけつつ。実際、お姉さんが書類を無くしちゃったのも、

無理なタイミングで「だいじょうぶ」と

受け取ってしまったからだろうと私は感じていて、

そこはきっと、今のお姉さんには見えない部分なので、

トラブル回避として、あえてサイン欄で『見える化』してみたの。

これをお姉さんに、イヤミと捉えられないことを祈る(笑)

 

ま、欄のことはプチ対策の例として置いといて(笑)、

つまりは、自分が「よい感じ」に仕事できる、評価をもらえるようにするなら、

別に、量を完璧にこなすだけでなく、

全体の流れから見ての改善提案も、できる範囲でやってみていいはず。

なのに『認められたい』今のお姉さんには、それが怖くて出来ないのかも、と思う。

そういう視野を持つこと自体『自分の負け』みたいに、

今は思えるのかもしれないな、と。

そう、たぶんお姉さんにとっては、

とにかく与えられたものを、量が多くてもこなすことが、

今は「認められるためのチャレンジ手段」なわけだ。

 

でも、それは明らかに、お姉さんにとって『ひとつの機会の損失』であると、

私にはね、思えるのですよ。

もしこの読みが合っていれば、

量的な完成度だけ見過ぎて、会社の業務改善や、

業績改善にもつながるポイントを見つけておきながら、

お姉さんは、それを怖くて活かせないのだろうから。

 

また、これをさらに別の角度から見たら、

「つまりお姉さんは、自分の出来具合だけを見つめ過ぎてしまうあまりに、

仕事がある意味、逆に、出来ない人」という評価も、可能になってしまうのだ。

会社の今後の利益まで見渡しての業務改善はせず、

目の前の、自分の評価だけに固執するという部分でね。

 

お姉さん自身も、仕事の流れの悪さ、手間がかかりすぎな面には

ちゃんと気づいているんだよ? たいへんだとは、わかってるはず。

だからこそね、もったいないと思うのだ……。

能力はありそうなんだもの。

 

とまあ、またもや身近な例で、自分の視野と全体的なもの、の話をしてみました。

何か必要な部分が、必要な方に伝わるといいな。

 

2015_04_10

Photo by 田中良直(*)

 

はい、こういうお魚くわえたドラ猫を追いかけたいがあまりに、

その猫の動きと魚の具合だけに注目し過ぎると、

自分が裸足だと気づかず足を怪我するかもだし、

また周囲からの注目も、自分の狙いとはまったく違う種類のものを(笑)

浴びてしまうかもってことですσ(^◇^;)

(* この写真は、ネットニュースにもなられていたので、今回はその事実に甘え、
撮影者ご本人には事前許可を申請せず掲載、すみません。Instagramより)

 

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