動ける私 動けない私 動かない私

岩の上に たどり着いた植物の種は

森の茂みの草陰に たどり着いた種は

広い草原の種に 文句を言うだろうか

広い草原の種に 嫉妬するだろうか

 

自分がその場所で 目覚められそうになければ

雨を待ち 風を待ち

そういう『時の解決』も使いながら

自分を別に見捨てることもなく

ただ静かに 様子をみるのではないだろうか

 

もしかしたら 硬そうに思えた下の岩は

意外と優しく 根を潜り込ませてくれて

土よりずっと安定できるうえに

雨もお日さまの光も

まったくライバルなしで ひとり占めできるかもしれないよね

すごくスクスク 育つかもしれないよ

 

それは やってみなくちゃ わからないこと

 

そして幸いなことに

私たちは手を持ち 足を持ち 頭もある

イヤなところからは 自分で抜け出せる

あなたが その気になりさえすれば

さすがに困難な状況の植物たちよりは ずっと簡単にね

 

そう あなたが 自分のためにそうしていいのだと

自分に許可を出しされすれば

環境は 思いは 変えられるのだ

 

なぜ 自分のために それをやってはいけないと

あなたは 信じ込んでいるのだろうね

なぜ 自分の前に 先に 誰かのためと思い

何かのためと思い

それだけを 優先するのだろう

 

そして自己は 否定して

周囲のことも 非難して

比較してみたり 恨んでみたり

拗ねてみたり 落ち込んでみたりする

 

あなたが 自分で決めて

そこに とどまっていなくてはいけないのだと

自分に言い聞かせ 

自分を見捨てて

自分をさげすんで

 

そこに 自分を縛りつけたままなのは

ねえ いったい 何のためかしら?

 

この子に もし そう聞かれたら

あなたは 何と答えるだろう?

うるさい 私はあなたより ずっと複雑で ずっと立派なのよ

とでも 主張してみる?

 

2015_04_16_2

Photo by Hans
Pixabay

 

ねえ 本当に 苦しいままでいなくても

あなたは 動けるよ

あなたは 動いていいよ

そこには本当に とどまらなくてもいいよ

ただ あなたのだけのために ね

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

code