休み足りないまま、動こうとしたら?
これはたとえば、メンテナンスしきれていない車を走らせたら? と同じ質問だよ。
機械部分は不調になるし、ガソリンは入れても漏れてしまう。
やがて、エンストを起こすよね。車そのものが、動かなくなる。
焦ってばっかり。自分を責めてばっかり。悪い予想ばっかり。
そんなあなたが、自分を「休ませてあげられない」のは、なぜだと思う?
疲れて、疲れ切って、
身体だけでなく気持ちまで力を失ってしまった自分を、
それでもまだちゃんと、メンテナンスできないのは、なぜだと思う?
それはあなたが、「自分を信じる」ということを、
まだまだ、練習できていないから。
きちんと練習せずに、
自分を走らせることだけ練習し続けるから。
疲労しても、それ以外の選択肢を
自分の感覚でつかむことがないままなの。
だから怖くて止まれないんだよ。
ねえ、なぜそこは、練習しないの?
なぜ誰かに与えてもらうことばかり、待つの?
緩急のバランスを取る練習まで、人にやってもらうの?
誰かに甘えて、やってもらえるまで、自分はただ、走りっぱなしにするの?
未来は、決まっていない。
未来は、あなたが、つくれる。
つくらなくてはいけないもの、ではなく、
本来ならばあなたが「楽しんでつくっていいもの」。
そして、
そうすることを「選択できる」のは、
自分自身しかいない。
ねえ。誰も、あなたの代わりに、
あなたを満たしまくって満たし続けてはくれないよ?
なぜ認めてもらうという形で、
誰かから自分を満たしてもらおうとばかりするの?
なぜ自分を休ませて満たしてあげることなく、
自分を罵倒したまま、
他者の承認だけを求めて、走り続けるの?
とても、とても、もったいないよ。
あなたは、自分を、イジメ続けているよ。
あなたが、自分を痛めつけるからこそ、
自分が穏やかな心地で過ごす時間を、自分で奪っているんだよ。
自分に「緩急」を許せないその理由のほうを、
きちんと捉えて、解放していくことが、
今のあなたにとっていちばん大切なことであると、私には思える。
緩急をつけてはいけない人生なんて、存在していないんだ。
「全速力で走り続けることだけが正解の人生」なんて発想、
もう、あなたには、必要ないんだよ。
いつか、そのことに、気づいてね。
怖くても「自分の心のゆるやかさ」、そんな余白を守る練習、してみてね。
「こんな自分を好きになれない、ゆるやかになるなんて、
私には許されない」、そんなことばかり想像する理由、
自分の奥にある『本当の理由』を、知っていってね。
その理由を知ることなくエンストしかけのまま、
大急ぎで走り続けようとするから、
いつも同じところで、ひたすらグルグル全力疾走。
あなたはその「自分を壊す道」から、離れられないんだよ……。
Photo by Incygneia
Pixabay