こんなに私は 誠実なのに
こんなに私は 大切に考えて「あげてる」のに
こんなに私は 心をこめて
本気で必死に やって「あげてる」のに
こんなに私が
こんなにも
こんなにいろいろ
だから! なんで!! 私のこと認めないって言うのよーーー!!!
うん 自分が返してもらうこと前提の
そんな 『下心』目一杯の 思いやりを差し出してさ
しかも相手の要求を待たず 自分から差し出した挙げ句
「狙って」やった その相手が返さなきゃ
途端に相手は「裏切り者」なんだね
私はこんなに弱くて こんなに親切で
こんなに優しいのだから
あなたもそれを認めなさいよ! と指示するために
相手に指揮するために 使ってるよね
その あなたの せっかくの優しさを
あなたのせっかくの 誠実さを
そんなにもステキな あなたの温かさを
『返してもらう』目的のために 利用したんだよね
ねえ そこに先に 友情があろうと 愛情があろうと
取引の約束なんか してるわけじゃないんだよ
あなたを信頼していきたい ということを お互いに表現し合っただけだ
なのに取引として あなたの内側にある素晴らしさを使われてしまったら
そりゃそれは その瞬間 相手にとって
あなたの 素晴らしい資質としてでなく
あなたの側から勝手に押し付けられた 取引条件として
理解される可能性もあるよ あなたが取引してるからこそね
ねえ 愛というもののいったいどこに
「相手とは取引せねばならない」なんていう条項が くっついてるっていうのさ?
信頼は取引するものじゃないよ?
そのことには なぜ気づきたくないのかな
私はこんなにステキで
こんなに弱いんだから
振り向きなさいよ! 助けなさいよ!
って叫んでさ
それ 本気で あなたにとって 楽しいやり方なの?
自分の素晴らしさを あなた自身がわざわざ
そんなふうに使ってしまっているのは
「なぜなのか」 見つめられないかな?
あのね 弱いことが 悪いわけではないよ
(悪いっていう書き方のほうが 伝わりやすいかもしれないから
この表現使ってみるけれど) 弱いことが悪いのじゃない
他者に対して 自分の素晴らしさを「取引の条件」にしなければいけないほど
自分を 見捨てていることが 悪いんだよ
相手と取引して もらわなきゃ いけない(そうでないと私は もらえない)と
なぜ 信じこんでいるのか
そこの部分は どうしても自分では ひも解きたくないのかな?
まあ いいんだけどね
一生 恨んで 一生 許さない! って叫び続けて
一生 自分を傷つけていっても うん 別にいいんだよ
それはあなたの選択だから
あなたが本当にそうしたいなら 私はそれを止めない
あなたが そのやり方をどうしても 選びたくて
どうすればそれを 苦しくならずにやれるようになるか 誰かに尋ねたいなら
どんどん 尋ねてみればいいと思うよ 納得できる回答が 届くまで
恨みという 自分の内側のどす黒いものもまた
一生 大事にするほうを 自分が選んで
取引してくれない相手も どんどん増やし
それぞれの相手への恨みも 増やしていってさ
その相手と『他人から裏切られてしまうレベルの私』とかいう思想を守りつつ
両方を罵倒し続ける姿勢 大事にしていけば いいんじゃない?
そうすることで 自分のことを大切にしないほうを選択するのは
間違いなく あなた自身なのだから
うん そこはもう あなたの自由なんだよ
ホント 恨みも自己罵倒も 私は無理には止めないよ
でも「なぜ 他の人は私と取引してくれないの?」
という問いがもし 私のもとにも届いたとしたら
そもそも 自身の素晴らしい資質を
誰かとの 取引に使うこと自体が
人にとって 心地悪い 気持ちよくないからだよ って答えると思う
常に 他者に 内心おびえ 返してもらえるかどうか疑いながら
(そう すでにもう あなたがこの時点で 相手を疑ってしまうんだよよね)
それでも返して欲しさに 自分の素晴らしさを
みずから進んで 差し出していくという その「状態」を
あなたが 本気で心地よく感じているとは 思えないのだけれど
それは 私の勘違いかな?
あなたの内側の 素晴らしさを使って
わざわざそんな『取引』なんてしなくても
他者にも 相手にも 届くし 相手からも届けられるんだよ
そっちのほうはまだ あなたが やっていないだけ……
そして やっていないのは やれていないのは
自分を馬鹿にしているから 届けてもらえないと信じこんでいるから
どこかで自分を 見下げ切っているから なんだ
今はそのことだけ 伝えておくね
自分を見下げ続けていく限り どうしても
その取引は 続くのかもしれない 残念ながら……
たまたま今は 視点の方向 マイナスなだけで
つまりはそれも ナルシスト
おそれの理由を 解かずに基点としたまま
『自分だけが』
こんな私? いつも私は?
おそれから来る その思いグセ
それこそ いつまで選ぶ?
Photo by お花の写真集