「黒い人」と向き合うときに・前編

タイトルに書いた「黒い人」。これは肌の色ではなく、「気持ち・心」が黒い人のことを指す。

人は、誰しもこの「黒い人」になってしまう瞬間があるはずだ。

今はないとしても、子どもの頃につい、友達や近所の子に意地悪をしてしまった覚えなどはあると思う。

誰かに対する怒り、嫉妬、苛立ち。そういう類の、攻撃性のある感情が生まれたとき、私は

自分に対しても相手に対しても「あ、今、『黒い人』がスイッチ・オンになった!」と、思うようになってきている。

とくに相手がいて、その人が大した原因もなく、あるいは勝手に突然「黒い人」になったら、

こちらもモードチェンジをはかるようにしているからだ。

と言っても別に、自分が一緒に「黒い人」にチェンジするわけではない(^^;)

「視点変換・客観視メガネ」を、心の中で自分にかけるのだ。

これ、イメージとしては、ドラえもんにポケットから出してもらった! くらいの

明るい感じでとらえてもらえるとうれしい。

自分の気持ちを落ち着かせ、少しは楽になれるという、よいメガネなのだ。

そもそも「黒い人」がいきなり攻撃してくる際、その人は、自分が黒い感情を持っていることを、

無意識的にであっても、ほぼ気づいていると思われる。

本当は、それがもうなんだか気持ち悪い、つまり自分の「心地」が悪いから、

相手のせいにしてみたり、八つ当たり攻撃などをしかけてくるのだ。

とくに対面している場合、たとえば怒っている人なら、もう全身で「怒ってる!」と表現してくる。

言葉だけでなく、目つき、口調、手振り、その他荒々しい動作。

そういう、とげとげしい、あるいは冷たい雰囲気を出していることだろう。

これら全部が「黒い人」からの攻撃なので、まともに浴びてしまうと、

こちらもまた、くたくたになるか、あるいは相手の感情に巻き込まれて、とげとげしくなってしまう。

夫婦ゲンカをイメージしてもらうとわかるだろうが、相手がカッとなって怒鳴ってくると、

言われた内容そのものより、まず「どうしてそんな言い方を!」と言い返したくなったりする。

怒っている本人にとっては、自分の言った内容と関係ないところをつっこまれるから、余計に怒りが増す。

こうして、お互いが怒りの増幅装置になっていく。

また、逆に自分が言い返せないでビクビクしてしまう場合も、

相手に「効いてる!」という気持ち(黒い喜び?)をもたらすため、

これも結果としては相手の気が済むまで、自分が増幅装置と化してしまう。

とにかく「何かが黒いゆえに心地悪さを感じている」人に対するときは、

まともにその攻撃を浴びてはいけないのだ。

本人に黒い自覚があるかどうかは別として、吐き出しきってせいせいするまで、攻撃の手をゆるめない。

だからこそ、攻撃を浴びた際には「視点変換・客観視メガネ」を使って、相手を別の視点から捉えてみてほしい。

すると、少なくとも自分は、全身に真正面から「黒攻撃」(^^;)を浴びなくてもよくなり、

少し落ち着いた気持ちで向き合うことができるようになってくるのだ。

このメガネの実際の使い方は、ドラえもんの説明のようには短くできないので(笑)また明日。

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