……正直、難しいテーマなので、一気に語れる話だとは思わないけど、書いてみる。
死にたくなるときって、もうどうしようもなく、自分のことが情けなくて、嫌いだ。
こんな自分を、認めたくなくて、でもどうしていいか、まったくわからなくて。
誰かのせいでそうなったとしても、やっぱり、自分が自分を嫌ってしまうことには、変わりないと思う。
つらい。痛い。苦しい。本当に、どう言っていいかわからないくらい、つらいよね。
何かの本で、「自分をギリギリと痛めつける」という表現があったけど、
まさに「ギリギリ」って、音をたてて締め付けるかのように、自分を絞って、固めていっちゃうような感じで。
そこで泣ければまだ少しましだけど、泣けないことさえある。
泣いたって、ほんの少し、ゆるむだけかもしれない(ゆるむだけ、マシだけど)。
とにかく、もう、イヤなのだ、全部。
すべてがイヤで、納得いかなくて、苦しい。
そんな状態のときに何をしろと言うのだ、と思われるかもしれないけど。
単純に、それを考えるのを、やめてほしいのだ。
他人からの攻撃は、その人の気が済めば、あるいは物理的に部屋を出るとか、距離を置けば、終わる。
でも、自分で自分を攻撃し始めると、それこそ終わりがない。
24時間、いつでも、どこでも、いつまででも、やっちゃう。だって、自分の中で起こすことだから。
でもね、それをしたら、何か、変わるかな。
何か、そんな自分を変える、いい方法が見つかるかな。
見つからないよね。だから、自分を消し去りたくなるんだよね。
消すことしか、解決策は、見つからなくなっちゃう。
でも、本当はイヤでしょう?
そんな究極の解決策、とりたくないよね、本当は。
あのね、とらなくていいんだよ。
「消すこと」しか見つからないんじゃない。
今は、自分で自分を追い詰めてるから、それしか「見えなく」なってるのだ。
そして、それしかない、なんてことは、ありえないから。絶対に、ウソだから、それ。
宗教ではよく、自死したら地獄へ行きますよ、とか、
蓮の花に250年閉じ込められて、反省しなくちゃいけませんよ、とか、
そういう「死んだあとについて」怖い話をするけれど、
死んだあと云々以前に、自分が死んでまで、訴えなくちゃいけないことなんてないのだ。
訴える? そう、たぶんある意味、訴えてるのだ。
最終的な手段で、「わかって!!」って。
なんとかしてほしい、苦しい、助けて、なんとかして、変えて、って。
うん。苦しいよ。確かにつらいよね。
じゃあ、自分で自分を追い詰めるのを、まず、やめようよ。
死んでまで苦しまなくちゃいけないほど、あなたは、ひどいこと、してないからさ。
今、この先のことがまったく思いつかないのは、「今、自分で自分を追い詰めてる」からこそ。
本当に、自分で自分を、どんどん苦しい方向に追いやってるから、この先のことも解決方法も、思いつかない。
もし、どうしていけばいいかを思いついたら、死ななくていいでしょう?
思いついても絶対に、100%、死ななくちゃいけないような罪を、あなたは背負ってる?
何か、究極のいけないことをした?
たぶん、してないと思う。「自分」という人を殺していいほど、いけないことは。
解決策、そこからの脱出方法を思いつかないから、自死するんじゃない。
自死したくなるほど自分を追い詰めてるから、思いつかないんだよ、そこからの脱出方法を。
順番、間違ってる。
じゃあどうすればいいか?
まずは、休んでください、物理的に。
本当に、単純に、食べて、温かくして寝て、起きて、食べて、寝て。
動物がケガを治すときのように、なんにも考えずに、過ごす。
どうしても働かなくちゃいけない状態で、実際に働いてる人も、できるだけ淡々と。
正直なところ、感覚・感情を動かさないでいいくらいのつもりで働いてほしい。
自分を責めるようなことが思い浮かんだら、別のことを考える。別の動作に、単純に切り替えてみる。
深呼吸して、その「息を吐く、吸う」を、この前に書いた瞑想のようにただ、みつめてみるのでもいいし、
音楽を聞くのでもいいし、マンガを読んだり、洗濯してもいい。お茶を飲む、窓を開けて空気を入れ換える。
どんな方法でもいいから、別のことに没頭する、頭を、そこから無理矢理、引きはがす。
そして「考えないですむ時間」を少しずつ、長くしていこう。
つらい気持ちを、風化させるのだ。
これは、死にたいところから抜け出せた後も、しばらくは同じだと思う。
自己反省はそれこそ、脳の動きが正常になってからしか、できないからさ。
病院で薬剤をもらって服用するのも、人によって効果の出方は違うから、良し悪し、両方の面があると思う。
頼りすぎないほうがいい。補助だと思っておこう(実際に、補助の役目しか果たせない)。
あとは、誰かに話すこと。なるべく正直に話して言葉を受け止めてくれる人を、見つけること。
職業的にはカウンセラーってことになるけど、カウンセリングは相性があるから、
ネットで探してみて、何人かにあたってみるといいと思う。
話すだけで、変わっていく。本当に、変わっていく。
家族や友人に頼らなくても、自力で、そうやって誰かに話すことはできる。
できれば、説教や指導をしない人を選ぼう。あなたの気づきは、あなたのなかから生まれてくる。
ヒントはくれても、自力で気づけるようにサポートしてくれる人を探そう。
変えたいなら、まずはそこから、変えてみようよ。
私は5年かかったけど、そうやって「自分で自分を痛めつける回路」の罠から、抜け出した。
それ以外にも、何か方法がありそうなら、ぜひ、試してみてほしい。
あ、ヘンなドラッグとか、教祖様をあがめたてまつる系の新興宗教など、
自分の外にあるものに「頼りっぱなし」になるのは、のちのち、また自分を痛めつけるよ。
結局、同じ結果になる。少なくともそれに手を出すのは、今じゃない。
死ぬほど苦しい