海に波があるように 人生にも波があり 感情にも波がある

波のない平坦な人生は 平穏かもしれないけれど 

なんの変化ももたらさず 何の進歩も起こらない

毎日が100% ほぼ完全に繰り返しで 

季節もきっちり毎年同じで 暑さも寒さも毎年 はかったように同じなら

蝉が鳴き始める日も あの花が咲く日も 咲く場所も 毎年いつも同じなら

心は動かず 意外なところに意外な花を見つける楽しみも なくなるだろう

毎年 違う 毎日 違う 毎時間 違う

そういう変化があるから ときに驚き ときに喜ぶことができる

であれば 悲しさも 苦しさも また 同じなのだ

海で起こる波が そのひとつ前の波とまったく同じようには現れず 一期一会なのと同様に

自分の人生の波も 感情の波も 本当は そのとき その年齢 その瞬間という 一期一会

でも私たちはどうしても 関連づけるのだ 「ああ 前にもあったな これ」と

関連づけるからこそ 発見があり 進歩も起こるが

関連づけるからこそ 「繰り返し」だと決め 自分の卑下にも また つなげていくのだ

一期一会の 出来事や感情は それが終われば 過ぎ去っていく

本当は 過ぎ去っていく

それを心のなかでとどめ つなげ

「連続」と認識することによって 何かを 勝手に想像し始めるのは 私たちなのだ

つらいときは つらいだろう

悲しいときは 悲しいだろう

鬱になれば そういう苦しさは 何度も やってくるだろう

だってそういう症状が出る 病なのだから

でも その波は 波であるからこそ やがて引いていく

本当は 時間が経てば 引いていく

それをとどめ 解釈し 苦しさを長引かせるのは あくまで自分の「頭の中」であることを

どうか 知ってほしいと思う

今は 苦しい自分がいるなあ 悲しい自分がいるなあ つらい自分がいるなあ

そうやって つなげもせず 理由付けもせず ただ 眺めることで

その波は また自然にひいていくものであることを

わかってもらえたら 私は うれしい

すべては自然の 摂理のひとつ なのだ

だから どうか あるがままに

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