いいとか 悪いとか
正しいとか 間違ってるとか
これはダメとか これはゆるされるとか
それっていったい 誰が決めてるんだろう
社会のなかで 生きていくうえで 単純に やってはいけない と思うのは
自分の都合だけで 他人を犠牲にすること
人の命を 自分だけの都合で奪ったり
自分がうまくいかないから 人を傷つけたり
言うことを聞かないから 暴力をふるったり
それは確かに よくないし 悪いし 考え方が 根本から間違ってる
でもたとえば 人としてこうあるべき! というその価値観は
どこまで「正しい」のだろう? どこまで「絶対」なのだろう?
もしかして あなたが 親や兄弟・姉妹や 友達に感化され「そうじゃないといけない」と
思い込んできただけ ってことはないだろうか?
少なくとも 赤ちゃんのときには そんなルールを知っているはずがない
どこかであなたが 「こうあるべき」と “決めた” はずなのだ
あなたが 「正しい」と思っていること あなたが 「こうあるべき」と思っていることが
本当に正しいか 本当にそうあるべきなのか
それを なぜ 疑わないのだ? なぜ そう「信じ切って」 自分を戒め続けなくてはいけないのだ?
鬱という病において できなくなっている自分を認められないのも
それが大きく 関わってはいないだろうか?
少なくとも今 その枠は いらないのではないだろうか
少なくとも今 その枠は 何よりもあなた自身を 苦しめてはいないだろうか?
世の中において 「正しい」ことは ひとつじゃないのかもしれない
でも少なくとも 病気の人が 自分を穏やかに ゆるやかに保ち それ以外のことに目をつぶるのは
今 自分に無理をさせないことは 果たして 「正しくない」ことなのか?
病のなかにあって いろいろなことができない自分を 責めない方向へ 変わっていく
それは 果たして 「正しくない」ことなのだろうか……?
あなたは いったい何を根拠に 自分をいじめ続け 追い詰め続けているのだろう
どうして 「自分が」ダメだと決めつけていることを 気づけないのだろう
どうして 自分に 優しくしては いけないのだろう?
あなたは ふつうに ただ存在してて それでじゅうぶん いいんだよ?
何ができなくても いつも常に そのときの あなたのままで いていいんだよ?
その病で苦しんでいるのは 何よりも自分自身なのに いったい 何を 「しなくてはいけない」の……?