自分がダメだと思う気持ちがあらわれるとき
あなたは必ず 過去の自分を 記憶の倉庫から登場させている
あのときは あんなふうにダメだった あのときも ここがダメだった
今回も こんなところがダメだった だから毎回 自分はダメだと
私自身 鬱という病にかかって 何度も何度も 自己否定したから
そうなってしまう気持ちは よくわかる
でも それは本当に 絶対的に 100% 未来永劫 あなたが「ダメだ」という証ではない
苦手な部分があり それはまさに 上手に自転車に乗れないときと 同じなのだ
最初に自転車に乗って いきなり一度で身体のバランス感覚を身につける人は まずいないだろう
じゃあ どうしてあなたは 乗れるようになったのだろう?
あきらめずに 練習したからだ
どうすれば上手く乗れるか 教えてくれる人の アドバイスに従ったり
自分で こうなんじゃないかと思って試したり
そうやって徐々に 二輪で走るときのバランスの取り方を 覚えていった
あなたにとって 苦手なものは その練習が足りていないだけなのだ
どうして練習が足りなかったかというと そのときの「ダメ」で やめてしまったから
そのあとは 同じようになったときに 昔の記憶を 何度も何度も引っ張り出しながら
「ダメ」だったことだけを しっかり心に刻み込んで 重ねていったから
自転車で 転んだ 痛かった 転んだ 痛かった また転びそうになった
進めない だからもう 私は乗れない 決定 未来永劫乗れない
それと同じことをしているのだ
昔の自分と 今の自分は違う
昔の状況と 今の状況は違う
昔 周囲にいた人と 今 周囲にいる人は違う
なのにあなたは あなただけが 「同じ」と見なしてしまうのだ
こわいから つらいから 苦しかったから 悲しかったから イヤだったから
過去の倉庫から 記憶を寄せ集めては 自分を何度も 否定するのだ
でもね 本当は だいじょうぶ なの
あなたはもう 子どもではないから 小さいことなら できているの
あるいはその状況は 昔と今では 違うの
それにさ 別に今から練習しても いいんだよ
ちょっとずつでいいから 工夫してみて いいんだよ
すごく小さいことから 始めてみて いいんだよ
たぶん本当は 少しくらいは できてるんだよ
あなたのなかには それがイヤだったからこそ必ず 変えていくための「種」が潜んでいる
あとは あなた自身がその種を ちょっと発芽させてみようと 思ってみるだけの話なのだ 本当はね
ねえ じゃあ 練習しようよ できることから ちょっとだけ やってみようよ
いきなり長く続けられなくてもいいよ 一瞬でいい
練習なんだから すぐに 上手くいかなくてもいい
きっと あるところではできている そこでまず 「場合によってはできる」自分を 自覚してみようよ
どんなときでも どんな場合でも どんなことも
あなたには できる というときがある できる可能性がある
それを 「自分が自分に」認めてあげる 練習をしようよ
褒めることは 人を育てること
そうやって芽が出せれば それを育てていくやり方もまた徐々に 自分で見つけられるのだ
だって イヤだという気持ちは そうやって使えば
とてもステキな原動力に なるのだから
そこまでイヤだと思えている時点で あなたは 実は 変われるのだ
これは本当に 本当のこと イヤだからこそ ダメだと気づいているからこそ できること
だから本当に あなたは だいじょうぶ だからね