あなたにとっての うまくいかないやり方

あなたが苦しいのは あなたにとって今の状況が よくないからである

状況がよくないから そうなったのか あなたの受け止め方ややり方が 自分を追い詰めるものだったのか

どちらが先なのかは わからないけれど

あなたは自分を追い詰めるほうへ ものごとを考え

周囲の状況も あなたにとってはよい方向へ進まず

鬱 という病にまで 自分を追い込んでしまった

それが 今の状態である

でもその苦しさは どうしようもないと思えるつらさは 半分以上 病が引き起こしている

自分を追い詰めたあまりに あなたは 脳の働きさえ 変えてしまい

ものごとを よい方向へ 受け止められなくしてしまった

そういうふうに 脳みそをいったん 変えてしまったのであれば

それはまた 自分で 変えていくことはできる

ただし あなたが それを自覚し 治そうと思えば の話

薬剤は確かに 助けにはなるかもしれないけれど 劇的には効かない

あなたが変えるべきは 自分を追い込んでしまう その思考の「クセ」であり

それがどんなクセであるか どういうふうに 自分を追い込むのか

そもそもそんな「クセ」をつけてしまったのはなぜなのかを ひも解いていく必要がある

でないと どんなに薬が効いたところで あなたはまた 自分をすぐ 追い込んでしまうから

その辺りを 解いていくのに 本を読んだり 人の助けも 借りるのだ

友人 先輩 カウンセラー あなたを非難しない人たちに 自分が何を考えているかを話し

どうしてそのように考えるようになったのかを 話す

そうして整理をしていくことで あなたは自分を追い詰めていた 「クセ」を見つけていけるのだ

自分で 自力で 見つけていけるのだ

その「クセ」の正体をつかめば あとは「他の考え方」を練習していくだけである

本当に その「考え方」があなたに必要だったのであれば あなたは病にまで追い込まれなかったはずだ

少なくとも今の段階ではもう その「考え方」は あなたに必要ではなくなったのだ

そんなふうにして 少し自分を遠くから 別の人のように眺めて

自分を追い詰めていたもとの部分を知り そうしなくてもいいのだということを知り

別の新しい考え方 それにもとづく行動の仕方を 知って 練習していく

すると あなたの気持ちが楽になり 気持ちが楽になれば 病も軽快していく

そうやって 病にまで陥った脳みそを 元の働きに 戻していってあげればいいのだ

そのためのポイントは ただひとつ

この病であなたは うまくいかないやり方を 学んだだけなのであるから

自分を卑下し続けないこと 病である自分を 素直に認めること

そこから新たに そう やり直すのではなく 新たに

新しい考え方 新しい受け止め方 新しい生き方を また 学んでいくんだと 決意すること

つまり 今の自分は病である その病にかかっていること自体を 自分にゆるす ことである

それは あきらめとは 違うものだし

あなたが 人に対し 自分に対し 恥ずかしい思いをすることとも 違うのだ

うまくいかない考え方ややり方に 固執せず それをやめて ほかの方法を 試すだけのことである

鬱とは そういう練習をするための 病なのかもしれないと 私には思える

その練習が 今のあなたに必要だよという サインであるとさえ……

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