これは、鬱になったとき、仕事仲間の先輩が
私を心配して言ってくれた言葉。
私は昔、「やるからにはがんばらなくてはいけない」
と思い込みすぎていて、自分の仕事を
どんどん、厳しくしていってた。
100点を常に取りたい、
でも80点になっちゃうんだよな、
そんな感覚を常に持っていた。
で、その先輩が言ってくれたのは
「あなたの思う100点は、他者から見れば
120点かもしれない、80点が100点くらいだから、
それでいいのだ」と。
長い目でみれば、
120点を取ってあっけなく壊れる人間より、
80点くらいでずっと仕事を
続けてくれる人のほうが、
会社としても、仲間としても、ありがたいのだ。
ということは、私自身で捉えている感覚で言えば、
60点くらいでも80点くらいの換算……? その程度?
いまだにこの、100点云々、のバランスを
自分がつかめるようになったかどうか、わからない。
ただ、「がんばらなくてはいけない」というプレッシャーは
少しずつ、減ってはきている。
自分が楽しめる範囲で、それ以上、手を出したり
口を挟んだりするのはやめよう、というような感じ。
もっと自分に合ったよい感覚での
捉え方ができれば、と思うが、
その点は、試行錯誤中なのだ。
でも失敗しても、自分をひどく責め続けることは
だいぶん、減ったかな……。
思い出しては悔しさを感じたり、後悔したり。
その時間を「持つこと自体」がもう、
自分を苦しめているのだ、
と捉えられるようになった。
そんな時間を過ごすくらいなら、
これからはどうしたいか、どうすればいいか、を
考えるほうが、楽だし建設的だし幸せだと。
思い込んでいた自分を、あのときは
お馬鹿さんだったな、まぁでも、
がんばってはいたんだし……、
くらいに思って、あとはもう、
今、のくらしの中での「よさ」を
捕まえていきたいと思える。
改めて気づく、感謝できること。
新しい希望や、新しい喜び。
それは小さくてもうれしいから。
私はもう、死を考えるところまで
自分を追い込むのは「やめた」から、ね。
やめることもまた、
自分の選択であることを、
ある意味、思い知ったから……。
そこまでいかなくてもいいのだ、と
痛いほど学ばされたのだから、
その学びは、活かしていこうと思う。
そして、幸せな方向を選ぶのもまた、
自分の捉え方や選択にかかっているのだ、と。