手放すことについての一考

悩み、苦しみ続け、

どうしたらいいかを他者に尋ねながらも

結局、相手から聞いたやり方

「どうしたら、の、

その具体的な実行方法」を

行えないことがある。

できない理由をあらかじめ並べてみたり

ひたすら、わからない、無理、と拒否したり。

頭で先に、答えを作っちゃってるんだけどね、それ。

やってみてから受け取るのが、

心の変化、受け止め方の変化なのに、

先に頭だけで考えて、無駄とか無理とか、を

これまでの思考パターンに当てはめて

結論づけてしまっている。

変化そのものを、拒否しているのだ。

こうした事例に、過去、

いくつか出会う機会があって、

私は何度か、自分やものごとに対する

受け止め方を、まず変えるんだよ、

やってみて初めてわかる、自分の気持ちがあるよ、と、

そんな感じの表現で話しているけれど……。

たまたま、そのことについて語られているブログに

数日のうちに続けて出会えたので

今回は、それをご紹介したい。

違う言い方なら、また、受け入れられる人も

いるかもしれないから。

●書道家 武田双雲さんのブログ

「今=不満 未来=不安 からの脱却。」

http://ameblo.jp/souun/entry-11462412083.html

●心理カウンセラー 心屋仁之助さんのブログ

「どうすればいいのでしょう」

http://ameblo.jp/kokoro-ya/entry-11461160868.html

手放すことを選択するとき、途中の過程では、

自分を丸ごと変えるくらいの覚悟を持つことも

必要とされるかもしれない。

少なくとも、ネガティブな思考パターンをやめるには

暗さは全部、手放すくらいの勇気は、必要だと思う。

もういい、本当にやめよう、これ、と思うくらいに。

先日、“こころ医者”なだいなだ さん の著書で

読んだ文章もステキだった。

 患者さんは、自分の病気しか
 考えられない状態から、
 自分の病気は、人生の上で
 どういう意味を持つのかを
 考えられる状態に達します。
 こうなると、病気を否定せず、
 経験として肯定的に
 受け止めることができるのです。

出典『こころ医者講座』p10 なだいなだ著 ちくま文庫
 

この「病気」という部分は、

自分の悩み・苦しみ、

自分の過去、

あるいは自分そのもの、とも

言い換えることができる。

別に、病気に限った話ではない。

手放すことを「実際にやり始めてから」気づいていくもの、

の話なのだ。

そのために、まずはやってみる、その

覚悟、勇気が、最初は必要とされるだろう。

たとえば、

話を受け止めてもらえる人に

今までの自分を整理させてもらう、

恥じるのではなく、勇気をもって

自分のネガティブさを打ち明けることも、

手放すための手段の強力なひとつになりえる。

いずれにしても、最終的に、どうすればいいのか、

どう受け止めていけばいいのか、

その答えはもうすでに、あなたの中に

必ず備わっているから、間違いなく。

備わっていたことに気づく「きっかけ」を

自分から望んで、受け取らせてもらうだけの話なのだ。

……やってみて、ください。そうすればわかるから。

心から願う。

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