このやり方しか正しくなくてイヤ
それしか知らないし あるいは ほかはやりたくないの
うん わかる そういうこだわりってあるよね
でね そのとき一度考えてみてほしいのは
自分が楽しめるのって 本当に
「このやり方」しかないのかな ってこと
そしてそもそも「このやり方」自体を あなたは楽しんでるかな?
そうでなきゃいけない という ガチガチの価値観にただ縛られているだけで
ほかは見えなくなってる 見ないようにしている ってことはないかな
ひとり すごい人の例を 挙げてみるね
1952年生まれのおじさんで 原 丈人さんという人がいてさ
はら じょうじ さんって読むのだけど
この人は お父さんが大きな企業の役員にもなった方で
幼少期の育ち方は確かに「エリートなボンボン」っぽいけど
(慶応大法学部卒だし)
なぜか卒業後 考古学に目覚められ
20代半ばでエクアドルにてマヤ文明発掘の日々
そのときは年収60万円で でもバナナなどがそこら中に実っていたので
食べ物には困らず
別にそれもよかった 楽しかったのだそうだ
やがて彼は 自分で「発掘事業」自体をしたいと思い始め
そのために資金を集めなくちゃ と 思い立った
この人 ここからの発想がすごい
米国流のビジネスを学ぶため
いきなりスタンフォード大学経営学大学院
そのあと国連フェローを経て 同大学工学部大学院を修了
まあ 学費はさすがに実家の援助(か借金?)を受けただろうけれどね
どうやら 発掘してるときからもう
実家にはさほど頼っていなかったようにも見える
なぜに法学部のあとでこの方が 考古学をやったかはわからないけれど
経営学を学ぶなか 当時のスタンフォードには
アップル社を設立して成功し始めた頃の かの
スティーブ・ジョブズがよく出入りしてて
そこで「ベンチャーキャピタル」(ベンチャー企業へ投資する手法)が
流行っているのを知り
資金を作るならこれだ と思われたらしい……
そのほかにも いろいろ気づいたことがあって
その実現のため 学生のうちに 国連の組織にも入ったりして
もう そこからは原さん 延々 ずっとこれ
やりたいこと やるとよさそうなことに 気づく
→どうすれば達成できるか「だけ」を考える
→そのために 自分が動く
ひたすら これなの これ以外 やってない
しかもその動機は「面白そう」「手っ取り早そう」っていう方面ばっかりで
マイナス視点が 見当たらない
面倒だから こうやっちゃえ というのはあっても
それは実現のための「通り道」「手順」でしかなくて
そのほうが 早く うまく いいことが実現して
何より自分が楽しめるから という発想しか なさそうなのだ
こういう発想の人がビジネスの世界で ものすごく動き回れば
世界的に成功するような 実業家ができあがるのだろうけれど
そんなところまでいかなくても この発想 めちゃくちゃ応用できるよね
あきらめないこと
自分で動くこと
楽しめる範囲のなかから「新しいこと」でも やってみるということ
この3つは
すべてのことで 応用できそうに思うんだ
そのときに もっとも必要なポイントはただひとつ
「達成」は どうやったら可能になるか
その視点のみ 使うということ
その視点から 俯瞰したり 違う角度で
新しいやり方を 探し出して 本気で動くのだ
単純に言えば「あきらめない」
そしてなるべく視野を広げていき 自分をできるだけ柔軟にして
しかも 自分で やる ということだ
今までの価値観に囚われていたり
従来のやり方とか 恥 とか 無理 とか
そういうのにこだわって できないという発想のほうばかりを
自分で選択し続けているだけ そちらにしか目が向いていないときには
絶対に 見つけられない やり方や世界が あるということなのだ
常にあなたが 自分の視野を自分で選択しているのだから それならばもう
正しい 格好いい云々ではなく 楽しむ のほうを選ぶということ
新しさをも 楽しむ
自分の前に 道がなく
自分のあとに 道ができる
それを本気で 楽しむ気持ちになる そういうことだと思う
怖い? 怖いよね 普通はまあ 怖いと 感じるかもしれない
そんな「新しいやり方」なんて 自分はまだ やったことないんだもの
だからこそ「楽しめる範囲で」ということが大切になる
何を楽しむのか ということが大切になる
でも本当に 視野を変えること
「旧式」に 「従来」に 囚われないことは
こんなにも人の発想や活動力を アップさせるのか
そのものすごく大きな 見本 となる方だと思うよ
大それた夢の実現だけでなく 日々のくらしのなかで
あなただって別に そうなっていいのだから
花にたとえるなら 毎日 毎瞬
どんな花になっても それがどんどん変わってもいいのだ
朝顔でも
ガーベラでも
チューリップでもいいし
コスモスになって揺れてみるのもいい
ときには紫陽花や
藤のように 群れてみたり
梅のように香ってみたり
金木犀のような香りを漂わせるのもステキ
もちろん 目指したければ
大輪のバラになって 香りも華やかさも両方 醸し出していいし
ほかの仲間とともに
みんなで個性を称え合うのもアリだよね
自分を規定しないで
自分の枠を 決めないで
自分の可能性も 見捨てないで
広く 高く 柔軟に
見つめ直してもらえたら……
最後に ちょっと 昔のものだけれど
原丈人さんの記事 ご紹介しておくね
「ほぼ日刊イトイ新聞」の対談連載を 古い順から3本
連休の 時間のあるときに よかったら読んでみてください
自分を縛っているのが
誰よりもまず 自分であることが
伝わる人も いるかと思える
あなたがゆるやかに 新しく楽しめる生活を
受け容れられる日がいつか 訪れますように
願いをこめて……
http://www.1101.com/hara/index.html
http://www.1101.com/hara/first/index.html
http://www.1101.com/hara/second/index.html
ちなみに写真の花たちは こちらからお借りしました