自分が痛めつけられているから と
さらに 自分より弱い立場の人間を 痛めつけることで
何とか 自分にだって力があるんだ ってことを 確認しようとしたり
自分を有利にしたくて 起こってもいない出来事を
起こった あるいは起こったに違いないと 信じてみたり
そうやって決めつける形の考え方をする ある一方の立場 の人に
そうだったのか と「名誉&金銭」欲で 肩入れして
本当かどうか 調べてもいないことを
そうだったのだ! とさらに 美談に仕立て上げて 断定して拡散したり
それをまた 確かに金になるからと 持ち上げて 協力したり……
まあ……自分をすばらしいと思いたい その気持ちは確かに
誰もが 持っているものだし 決して 決して 悪いことではないのだけれど
そのための手段として こんなふうに
暴力や 金や 権力 立場 のほうへしがみついてしまうと
どうしても その居場所を守るために 嘘をついたり
自分が本当のところでは「そうは思ってない」ことも
「そうだ そうだ」「それは正しい」「すばらしい」などと
言わなくちゃいけなくなって
ときには 自分も何か しなくちゃいけなくなる
そんな場面に たくさん遭遇していくよね……
そうしてますます 自分にとっての「ゆがみ」が キツくなって
それが自分の気持ちを 立場を 首を ジワジワ 締めつけていく……
またさ こうした「利害関係」にはまると
周囲も 似たタイプの人ばっかりになるから
その居場所での 時間が経てば経つほど
ここから抜け出す やめる なんて言うの
どんどん 勇気がいるようになるしね
それでも なお
そこから抜け出してほしいと願うのは 傍観者の勝手な願い かな
取り返しのつかないところにまで 進む前に
私はさっき ふと 宮部みゆきさんの
『名もなき毒』を思い浮かべ
人に染み込む そうした毒のことを今 まさに自分が感じているなと思えたのだけれど
辛くても なるべく早く それを振り払っていく勇気を
そこから逃げ出す勇気を 持ってほしいと とても勝手ながら 願ってしまう
それが暴力なら さらに
近所の警察さえ アテにならないときは
隣の都道府県の警察に 駆け込んだっていいから
どうか 自分を 守ってあげてほしい と
たまたま出会っただけ
あるいは少し やさぐれたりしたときに そうした世界に巻き込まれ
そこでおびえたまま 命の危険にさらされたり 命を失ったりするのは
あまりにも……せつないよ……
そして大人になってからでも
自分が 好き好んで 志向したとはいえ
その世界に巻かれたことに気づけず
虎の威を借る状態にも
いつまでたっても気づけずにいると
痛いキツイ反撃のような形で
「借りてること いい加減気づけよ」な出来事がやってくるのも
これまた見事に 法則みたいに そうなってるな と……
しみじみした 土曜の 午後
ある面での弱さを 自分のひとつの資質として 持つ
でも実は それでもいいんだと 知ることができたときから
少しずつ 変わっていけるのだけれど な……
私は でも あきらめないでいよう
それに気づいていける世界になることを
よくなる面のほうを向こう
たとえ何度 悲しくても せつなく感じたとしても……
そのためにも また 自分のためにも
目の前の範囲
今の自分が できることから なのだな
Photo by ゆんフリー写真素材集