ふだんから
何かとあれこれ 張り詰めている人が
これ以上 頑張ってみても
すでに張り詰めている心や身体は
ますますキツくなるばかりで
あとはギリギリ 音を立てるだけだよ
深呼吸して 肩を後ろにゆっくり回して
脱力して また深呼吸して
その状態で 緩やかに
物事に当たったほうが
これ以上 自分を壊さなくてすむと思えるよ
ある程度の柔らかさは
物事に対処するとき 必要
やんわりと 受け止められるから
激しく喜びすぎて 視野が偏ることもなく
たとえば衝撃にも 耐えられる
衝撃そのものを 逃す
そんなふうに「かわす」こともできるのだ
柔道の受け身を考えたらわかるよね
固まった身体では 骨を折るだけ
物事に対して いつも張り詰めて
緊張させまくって 対峙していたら
応用 いっつも 効かないよね
頑張るのは それが必要な一瞬のみ
ふだんは 柔らかくいたほうがいいよ
丁寧さって そのための指標にもなる
丁寧に物事に当たることは 『力む』こととは違うよね
逆に 今までまともに力を入れてみたことがない人なら
いっぺん本気で きちんと力を入れてみることをおすすめするよ
どちらにせよ
『やってこなかったほう』を試してみるのが
苦しい人にとっては 切り替えのチャンスになると
今は私 そう思えるんだ
私? もちろん 脱力方面の練習中
歯を食いしばらない
肩に力を入れない
脇を背中寄りにするかのように 肩甲骨を下げ
呼吸を 意識的に 深くする
特に長く 長く 息を吐く
こんな身体の練習が
自分の心にも 効き始めていることを
本気で 実感しているよ
もう 私 力まなくても いいんだ……
Photo by ソザイング