磨く「練習」

今日はさらに昨日の続きで、

3本めの内側の話をします。

 

内側を磨けるようになる練習、そのための必須科目。

それは自分の内側に起こってくる『感じ、感覚、感触』を、

まずは絶対に無視するなってことです。

 

ものすごくザックリ言えば、快か不快かを感じ取り、

あらゆる不快なほうを、極力、選ばないようにしていく。

 

たとえ、自分で一瞬『ズルイな』と思うようなことでも、

本当は自分にとっては『快』、

爽やかさを感じられるとか、ホッとできる、胸が軽くなるなど、

心地よいものを感じ取ることができるのだったら、勇気を出して選ぶ。

 

逆に実は『自分に対して後ろ暗い』(他者に対して、じゃないよ、

モヤッと不快な範囲のものを、自分の内側に感じる)なら、

今は選ばない。

 

それを練習していくとね、

『本当にズルイと言えるような、

他者を利用して他者から何かを、

ウソをついて得るための計算』が、

まず徐々に、成り立たなくなっていく。

 

この『ズルイ』という気持ちさえ、

自分が本当には、感覚的にそう感じられないのに、

そう思い込むことにした可能性があるのですよ。

 

自分が何かを得たいがために、または

駆け引きで損しないために計算した、

そんな練習で身に付けてきた、

微妙な損得勘定だったりするのよ。

 

本当は全然、ズルくないことを、

自分が『外側で損』したくないから、

ズルイ、というあえて否定的な表現で認識して避けている場合もあるし、

あるいは過去に、あなたをうまく操りたい他者から、

それはズルイこと、というふうに教え込まれてきて、

あなたはそれを『外側で、その相手から何か得たいから、

そうだと信じることにした』とかね。

 

ザックリ分ければ快・不快。

そっちを『先に』しっかり感じてみて、

きちんと見つめて、本気で従ってみる。

 

さらに、

なぜ私はそう感じてるのかな?

ということも、知っていく練習をやってみる。

これは紙に、なぜ、の理由を書いたり、

本当はどうなりたいのか?

すでにその、なりたい状況であれば、

それでもあなたはそれを選び続けていくか?

などを、書き出していくの。

そしてそれは本当に「自分が、望んで、やりたいことか」

も見つめてね。

 

何かを受け取るため、それを前提としてやってないか、

自分には何もとくに還ってこなくても、

やることや、そうなった状態を、心から『安心して』望めるか、を見る。

 

こうした練習って、やり始めてから、だんだん、分かるの。

あ、今、私は、○○という部分で、外側のもの同士だけ比べてるな、とか

あ、私は今、自分にウソをついてるな、とかを、見抜けるようになる。

そういったことを『先に、素直に』感じ取る練習を積んでいくの、お勧めです。

 

それに、この前ご紹介したFacebook投稿にも書かれていたように、

「できてないところから始める」から

『練習』って言うんだよ?

練習なしで、何でもいきなりできるなら、

あなたは今、そんなふうには苦しんでないはずだよね?

 

誰であっても練習が必要なことを、

面倒くさい、とか、怖い、とか、

外側を先に得なくちゃいけないから、って、

そっちにだけ目を向けて、

ある意味、サボってきたんだよね?

 

あるいは怖さから、外側だけに目を向けて、

内側を感じ取って見つめる練習なんて、無視してきたんだよね?

 

あなたの感じることは、あなたの内側で、必ず、

あなたにとって大切な、あらゆるサインを送ってくれているのに。

たとえばそこで「~ねばならない!」とかいう理由を後付けして、

外側の『無いもの探し、無いものねだり』だけに意識、向けてきたよね?

得なくちゃ、得なくちゃ、得なくちゃ! って。

 

でもって、自分のことさえ、外側だけ見て比べて、

バカにしてきたよね?

どうせ私なんて、こんなもの。この程度。

そうやってずっとすねて、ときには焦ることもあるけれど、

たいていは、見捨ててきたよね?

 

さらに言えば、

内側で『自分への愛的な範囲のこと』を感じ取れるものを選ばないで、

他人との愛ばっかり、外側の愛ばっかり求めて、

なんとか「他者からそれを出してもらう」ための駆け引きばっかり、

できるできないに関わらず、見つめてたよね?

 

自分に対して自分が、そこから派生して、他人に対して自分が、

ただ、素直に出してもいいのに、

絶対に計算してからしか出さない。

しかも出してみては損した、得した、って

ずっと採点して争って、競争してきたよね?

 

うん、そりゃあ、苦しくもなるさ……。

 

そんなふうに、自分が、自分の内側で、

「自分に対して何をやってきたのか」を、

ちゃんと知っていこうよ。

そっちのほうを、見つめ直してみようよ。

 

これ、前にも書いたけれど、

そういうパンドラの箱、自分の内側の、

苦しんできたもの、を、勇気を出して!

開けて、取り出してみて、

要るものと要らないものを片っ端から整理して、

要らないものをどんどん放出していくとね、

最後に残るのは『希望』の光です。

本当、それはマジで『希望』で、

自分にとっての次、を目指す灯台となる、

あなただけの、道しるべの『光』なのです。

 

怖いだろうけれど、そんな練習、始めてごらんよ。

まずは整理を始められるようになるために、

心の体力、取り戻そうよ。

誰かに気に入られ、認められるようになるための何かばっかり、

するんじゃなくてさ。

 

そのためにゆっくり食べ、眠ることも、素晴らしい練習になる。

それを『自分を大切に扱うためにやる』ことさえ、忘れなければ、ね。

 

2016_04_28_1

Photo by geralt
Pixabay

 

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